「買取店って、裏側ではどんなことが起きているんだろう?」
買取店といえば、ブランドバッグや貴金属をカウンターで査定している姿を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には想像を超えるような「ヤバい」現場もあります。
本記事では、買取店で6年以上査定を続けてきた現役店長の筆者が、「正直もう体験したくない」と思った買取現場の裏話を3つご紹介します。
買取店の実態を物語るリアルなエピソードをお楽しみください!
正直もう体験したくない現場ベスト3
出張買取では、ちょっとした肉体労働や二度と体験したくないような現場に直面することもあります。
体力的にきつい場面から衛生的に耐えがたい状況、そして精神的に大きなダメージを受けた出来事まで。
ここでは、現役店長である筆者がこれまでに経験した中で、もう二度と体験したくないと思った3つの現場の裏話をご紹介します。
買取現場の裏話①終わりの見えない階段地獄
エレベーターなしの3階建て住宅で、重たい家電や骨董を運び出す。肉体的に二度と体験したくない現場です。
依頼品は家電品、そして陶器の壺や屏風といった骨董品。どれも重量があり壊せない大切なお品物ばかり。
階段は狭く、踊り場で体をひねりながら運ばなければならず、汗は滝のように流れ落ちました。
これは引っ越し業者の仕事じゃないか?という疑問が一瞬頭をよぎりましたが、不要になった物の処分を兼ねた査定のご依頼ですので、お断りするわけにはいきません。
この経験から学んだのは、出張査定に行くときは、ルーペや秤だけではなく、軍手や汗拭きタオル・飲み物を準備しておくべきだという点です。
買取現場の裏話②犬のフンだらけの現場
次に印象に残っているのは、犬を多頭飼いしていらっしゃったお宅での査定です。
すでに空き家になっており、犬もいませんでしたが、玄関を開けた瞬間に強烈な臭いが鼻を突き、思わず後ずさりしました。
床には乾いたフンが点々と残り、足の踏み場を探すのに苦労をするほど。残置物の中から買取ができるものを査定するご依頼だったのですが、品物を探す前に心が折れそうになりました。
乾いていたからまだ許せましたが、もし柔らかい状態だったら正直作業を続けられなかったでしょう。
ここまでのケースはめったにないですが、現場を回っていると意外と遭遇するのも事実。事前に想定していなくても、臨機応変に対応できる準備を整えておくことが重要だと感じました。
買取店の裏話③孤独死現場での査定
そして、最も精神的にきつかったのが孤独死の現場です。
遺品整理の一環で呼ばれた案件で、残置物がある状態では特殊清掃も入れませんので、清掃が入る前のタイミングでした。
玄関を開けた瞬間に漂う独特の臭気。台所の床には黒いシミが広がり、ああ、ここで……と一目で理解しました。その光景は今でも忘れられません。
査定は必要最小限で切り上げましたが、現場を出た後も臭いが鼻の奥にこびりついて離れず、数日間は食欲も落ちました。
孤独死という社会問題の一端を、身をもって痛感した瞬間でもあります。
大変な現場にも買取店が行く理由
「そんな現場にわざわざ行く必要があるの?」と思われた方もいるかもしれません。
正直に言えば、体力的にも精神的にもきつい場面は多々あります。
第一の理由は、お客様が困っているから。とくに、付き合いのある不動産屋さんから、空き家整理の依頼の場合、大変だからと断るわけにはいきません。
また、大変な現場ほど思わぬお宝が眠っていることがあるというのも本音です。
空き家や遺品整理の現場で見つかる古銭や骨董、昔のブランドバッグなどは、持ち主も気づかないまま放置されているケースが少なくありません。
そのままだと、回収業者によって捨てられてしまいますが、査定士が確認することで、意外な高額査定につながることもあるのです。
体験したくないけど、それもそれで良い経験に
買取店の裏話として、正直もう体験したくない現場をご紹介しました。
どれも店舗での査定では想像できないような場面ですが、現場に出る査定士にとっては時々遭遇する出来事です。
普段は目にすることがない、買取店の裏話としてお楽しみいただけたら幸いです。