同じブランドの同じモデルでも、売り方の違いで査定額に数万円の差がつくことがあります。
本記事では、買取店の現役店長である筆者が、日々の査定現場で実感している「ブランド品を高く売るための5つのコツ」を解説します。さらに記事の最後では、査定直前に役立つ 「高額査定チェックリスト(PDF)」 を無料配布。読み終えたらそのまま準備に使える、実践的な内容になっています。
せっかくのブランド品、できるだけ高く手放したいですよね。
ネットと店舗のどちらで売るのが得か迷っている方も、「数万円でも高く売りたい」と考えている方も、ぜひ最後までご覧ください。
ブランド品の査定額に幅があるのはなぜ?
同じブランド品でも、査定額は選ぶお店や商品の状態によって大きく変わります。
ブランド品を高く売るためには、まずこの仕組みを知っておくことが大切です。その理由は大きく分けて2つあります。
- お店ごとに査定基準や販路が違うから
- 商品によって保存状態に差があるから
つまり、査定額は「どこに売るか」と「どんな状態で持ち込むか」で大きく変わるのです。
お店ごとの査定基準や販路の違い
商品の人気や需要だけではなく、状態ランクのつけ方など、お店ごとの査定基準の違いによって価格差が生まれます。
さらに、自社オークションや自店舗での小売り、バイヤーへの売却など、販路の違いによっても査定金額は変動します。例えば、国内市場に強い店舗と、海外バイヤーとの取引ルートを持つ店舗では、同じ品でも数万円の差が出るケースもあります。
詳しくは同じルイ・ヴィトンでも査定額が変わる理由はこちらで解説しています。
保存状態の差
ベタつきやニオイ、金具の変色、型崩れなどの劣化は減額対象になってしまいます。例えば、クローゼットに長期間しまいっぱなしのバッグや、タバコの匂いが染みついた財布などは要注意です。
また、箱や保証書(ギャランティカード)など、付属品の有無も査定金額に影響を与えます。減額になりやすい具体的な例は現役店長が見る“ここマイナス”のチェックポイントをご覧ください。
ブランド品を少しでも高く売る5つのコツ
ブランド品を高く売るコツは、店舗選びと保存状態が大きなカギになります。
ここでは、現役店長としての経験から、実際に値段に直結した5つのポイントを紹介します。
どれも難しいことではありませんので、ちょっとしたコツを知っておくだけで高く売ることができますよ!
1. 複数店舗で相見積もり
同じ商品でも、売却先に選ぶ買取店によって査定額が数万円変わることがあるため、相見積もりは必須です。
買取店では、店舗ごとに販路や在庫状況、得意ジャンルが異なります。時計に強い店やバッグに強い店だけではなく、ヴィトンやシャネルなど特定ブランドに特化した店舗も少なくありません。それぞれの店舗に特色があるため、一社だけに決め打ちすると損をしてしまうリスクがあります。
例えば、ブランドバッグを高く売りたい場合は、リサイクル店とブランド買取専門店など、特色の全くことなる店舗を回るのがコツです。得意分野の違いを利用して、査定額を底上げできます。
NG:他社の見積もりをあからさまに交渉の材料に使うのは逆効果になることも。他店の価格を交渉材料にする場合にも、「ここは安いね!」とけんか腰に交渉するのではなく、「他店では〇万円だった」とやんわり伝える程度に留めましょう。
2. 売る前に軽くクリーニングする
売る前の簡単なクリーニングだけで数万円高くなることがあります。
査定員は商品の外観の状態から「状態ランク」を判断しますので、第一印象で受けるイメージが大きく影響します。たとえば、乾いた布での拭き取りや、ブラシでホコリを落とす、陰干しでニオイを飛ばすなど、ちょっとしたひと手間をかけてあげるのが高く売るコツです。
ヴィトンなどで発生しやすいバッグの内側のベタつきも、軽微なものであればウェットティッシュで軽く拭いてあげるだけで目立たなくなる場合があります。
NG:水拭きや洗剤、直射日光での乾燥は革や素材を傷める原因になることも。素材と汚れ、ダメージの具合を良く見て、深追いしないように注意が必要です。
3. 付属品を揃える
付属品が揃っていると真贋に関する信頼度が上がり、再販価値が高まるため査定額も加算されます。
買取店は買い取った品物を再販しやすいかどうかを重視するため、箱や保証書(ギャランティカード)、保存袋などが揃っているかは重要なポイントです。また、時計ならコマや替えベルトが揃っていることもプラス査定になります。
実際に、ロレックスの査定では、本体のみで50万円の提示だったものが、後日ギャランティカードを持参いただいたことで5万円アップの55万円に再提示できた事例があります。付属品はその場で即金アップにつながることもあるのです。
NG:付属品を別保管して忘れてしまわないように注意しておきましょう。後から持ち込んでも再査定できる場合はありますが、すでに転売されていたらあとの祭りです。
4. 売るタイミングを見極める
需要が高まるシーズンや円安のタイミングを狙うと、同じ商品でも数万円高く売れることがあります。
特に、人気モデルや限定カラーのアイテムはシーズン直前に需要が増えるため、相場が上がりやすい傾向にあります。夏前ならカゴバッグやサンダル、冬前ならダウンやブーツなど、季節感のあるアイテムが代表的です。
また、為替も相場を大きく左右します。円安時は海外バイヤーの需要が強まり、ブランド品全体の相場が上がりやすい状況です。特にロレックスなどの高級時計は為替変動の影響が強く、数万円単位で査定額が動くケースもあります。
NG:長期放置による劣化や流行遅れに注意しましょう。使わないまま保管しておくと、状態も相場もダブルで下がってしまいます。
5. ネット買取も比較してみる
店舗査定だけでなくネット買取を併用すると、思わぬ高値が出ることもあります。
宅配買取は販路が全国規模で、専門のバイヤーが査定するため、特定ブランドに強い業者なら相場より高く売れるケースもあります。実際に、バッグは店舗より宅配買取の方が高かったという事例も少なくありません。
ただし、宅配買取を利用するなら、利用条件の確認は必須です。送料や返送料・保険の有無、入金スピードは必ずチェックしましょう。特にキャンセル時の返送料が無料か有料かは重要な比較ポイントです。
NG:中には、「キャンセル不可」や「往復送料自己負担」の業者もありますので注意しておきましょう。思ったより安かったから返却したら、送料が無駄にかかって損をするケースもあります。
やってはいけない3つのNG行動
ブランド品を高く売るために、避けるべきNG行動があります。
ここでは査定現場でよく見る、やってしまいがちな3つの注意点を紹介します。
放置して売り時を逃す
ブランド品は時間が経つほど状態が悪くなるだけではなく、商品の相場も下がるため、使わないなら早めに売るのが正解です。
革製品は長期間クローゼットに放置していると、湿気や乾燥で革がベタついたり、型崩れしたりして減額対象になります。また、人気モデルでも流行が過ぎれば需要が減り、相場が下落してしまいます。
結果として、数年前なら数十万円で売れたのに、今は半値以下ということも珍しくありません。
ポイント:使っていないと感じた時点で、状態が良いうちに査定へ出すことが高値につながります。
自分で修理や色補修を行う
DIYでの修理や補修は、逆に商品の価値を下げるので避けましょう。
例えば、革の色スレを自分で塗り直したり、金具を接着剤で直したりすると、プロの目には再加工アリとしてすぐ分かります。見た目を整えたつもりでも、オリジナルの状態を損ねてしまい、大きな減額につながるのです。
実際に、色を塗って隠したバッグは、商品の元の状態が確認できないため買取不可になるケースもあります。
ポイント:気になる劣化があっても、そのまま査定に出すのがベストです。修理はブランド正規店に依頼した場合の明細書があればプラス評価になることもあります。
付属品を捨てる(真贋・再販で不利)
箱や保証書を捨てると、再販価値が下がってしまうため、減額につながる場合があります。
ブランド品は、本物であることを証明できる付属品があることで、中古市場での信頼度が変わります。特に高級時計のギャランティカードやバッグの保存袋、財布の箱などは、再販時には本物の証明として価値を持ちます。
ポイント:付属品は必ずまとめて保管し、査定に出すときに一緒に持ち込みましょう。
チェックリストで抜け漏れゼロに
ブランド品を高く売るコツは、査定前の準備を抜け漏れなくこなすことが重要です。
見落としがあると、数千円から数万円の減額につながることも珍しくありません。そこで、査定直前に確認すべき10項目をPDFチェックリストにまとめました。
このリストを使えば、査定に出す前にやるべきことを全部できているか?を一目で確認できます。
査定前に確認すべき10項目
- 付属品(箱・保存袋・ギャランティカード・保証書・コマ等)
- 外装の汚れやホコリを除去
- ニオイ対策(香水・タバコ・湿気)
- 金具やファスナーの動作確認
- 型崩れ・ベタつき・割れの有無
- レシートや修理明細の有無
- 時計の動作確認
- 複数社での見積もりを取る準備
- 売るタイミングの確認(季節・為替)
- 買取方法の条件を確認(店頭・出張・宅配/送料・保険・キャンセル)
ポイント:このリストは単なるチェック用ではなく、査定額を底上げする行動指針としても活用できます。実際の査定現場でも、この項目がそろっているお客様はスムーズに高額査定に結びつくケースが多いです。
ブランド品を高く売るために押さえておきたいこと
ブランド品を高く売るためには、基本となるポイントをしっかり押さえることが大切です。
査定額を底上げするには、まず複数の店舗で見積もりを取り、価格差を確認するのがコツ。査定前のクリーニングも効果的です。
さらに、流行やシーズン、為替の動きを意識するほか、ネット買取も比較対象に入れるなどの工夫で、査定額が数万円変わるケースも珍しくありません。
「高額査定チェックリスト(PDF)」 をダウンロードして活用すれば、抜け漏れなく準備を整えることができます。